朱野帰子さんのドラマ化作品を一挙紹介!
作品別のあらすじ・おすすめポイント・読む順番を書いていきます。
一番最後に、全作品の一覧チェックリストもありますので、
ぜひご活用ください!
朱野帰子さんについて
1979年生まれ。
大学卒業後、マーケティングプランニングの会社に勤務し、
その後、製粉会社に転職。
この時の社会人経験が、作品に大きな影響を与えている。
2009年、『マタタビ潔子の猫魂』で小説家としてデビュー。
綿密な取材を基にしたお仕事小説が多い。
【シリーズ別】著作一覧
(作品のかっこは、最初の単行本または文庫本の出版年です)
「わたし、定時で帰ります。」シリーズ
- 残業続きの生活をやめたい方
- 周りの雰囲気に流されてしまう方
- お仕事小説を読みたい方
あらすじ
絶対に残業しないと心に決めている会社員、東山結衣。
時には批判されることもあるが、彼女にはどうしても残業したくない理由があった。
仕事が最優先で優秀な元婚約者、風邪をひいても休まない同僚、
すぐに辞めると言い出す新人。
様々な社員と共に働きながら、働き方を模索していくシリーズ。
2019年に吉高由里子主演でドラマ化された。
おすすめポイント
「みんなを変えることはできないから、自分だけでも定時で帰ろう」
と思っていた結衣が、次第に同僚たちを巻き込んで、
みんなが健康的に働けるようにしようと変わっていく姿が印象的。
「定時で帰ること」だけが正義ではない。
様々な社員が、それぞれの理由や信念を持って働いている。
働き方改革の本質を突きつけられるシリーズです。
刊行順
1.わたし、定時で帰ります。(2018)
2.わたし、定時で帰ります。 ハイパー(2019)
(文庫版改題:わたし、定時で帰ります。2―打倒!パワハラ企業編―)
2.わたし、定時で帰ります。 ライジング(2021)
(文庫版改題:わたし、定時で帰ります。3―仁義なき賃上げ闘争編―)
「対岸の家事」
- 専業主婦であることに後ろめたさを感じている方
- 仕事と家事・育児の両立に疲れている方
- ワークライフバランスについて考えたい方
あらすじ
家族のために「家事をすること」を目的に、仕事をやめて専業主婦となった詩穂。
近所には、二人の子どもを抱えて多忙なワーキングマザーや、
エリート公務員で現在育休中のパパ、専業主婦に妬みを持つシングルマザー。
専業主婦を選んだ自分の選択は正しかったのかと迷う詩穂だが、
近所の人たちもそれぞれの立場で悩んでいる。
誰にも頼れず、いつしか限界を迎える彼らに、詩穂は優しく寄り添い、
自分にできることを考え始める。
2025年に多部未華子主演でドラマ化された。
おすすめポイント
みんな、必死に毎日を過ごしている。
誰も悪くない。でも、辛い。限界。
そんな一生懸命な人が限界を迎える瞬間を、詩穂は見逃さない。見放さない。
詩穂の優しさに触れ、また詩穂の葛藤を感じて、
読者は自分の人生を見つめなおすきっかけをもらえます。
登場人物たちの状況がそれぞれ異なるので、自分に似ている環境の人に共感したり、
あるいは自分と違う環境の人の気持ちを知ることができるのではないでしょうか。
全作品一覧チェックリスト
全作品制覇を目指している方は、こちらもどうぞ。(ダウンロードしてご利用ください)
まとめ
朱野帰子さんの作品は、自分の人生を振り返るきっかけをくれるお話が多いです。
リアルだからこそ、他人事とは思えない。
様々な社会問題を突きつけてくる鋭さがある反面、物語として読みやすい文体なので、
力まずに読めるのも魅力のひとつ。
登場人物たちと重ね合わせて、自分の生き方を見つめなおしてみませんか。