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【読む順番・チェックリスト付き】碧野圭さんのシリーズ作品一覧

碧野圭さんのシリーズ作品19作品を一挙紹介!

シリーズ別の内容紹介・おすすめポイント・読む順番を書いていきます。

一番最後に、全作品の一覧チェックリストもありますので、

ぜひご活用ください!

碧野圭さんについて

1959年生まれ。フリーライター、編集者を経て、

2006年、『辞めない理由』で小説家としてデビュー。

その経歴ゆえか、編集者や書店員など、出版界隈に関わる主人公が多いです。

中高生が主人公のスポーツものが多いのも特徴です。

【シリーズ別】著作一覧

(作品のかっこは、最初の単行本または文庫本の出版年です)

「書店ガール」シリーズ

こんな人におすすめ
  • 本が好きな方
  • 書店や出版業界の裏側を知りたい方
  • 女性のバディものが好きな方

内容紹介

書店員たちの奮闘ぶりを描いたシリーズ。

最初の『書店ガール』の主人公は、西岡理子(ベテラン書店員)と小幡亜紀(若手書店員)の二人。

ペガサス書房吉祥寺店に勤務する二人だが、保守的な理子と、自由奔放な亜紀の意見は、ことあるごとに対立していた。しかし、やがて本社から、吉祥寺店の閉店を告げられる。店の危機に対して、二人は一時休戦。協力して店の売り上げを伸ばし、店の存続を図る。

果たして吉祥寺店は閉店を免れるのか、そして二人の関係はどう変わっていくのか。

文庫全7巻で完結。

おすすめポイント

1巻目の「書店ガール」の理子と亜紀の対立から始まって、

巻が進むうちに、二人の関係性がどんどん変わっていくところが見どころ。

そして、4巻目からは新たな書店ガール(彩加、愛奈)が主人公に。

理子と亜紀の立場も責任も変わり、最終巻では4人の書店ガールがそれぞれの道を見出します。

結婚する人しない人、出産する人しない人。働く女性と一言でいっても、その境遇は十人十色。

それぞれの環境で、どんなふうに各々の仕事と向きあっていくか。

4人のロールモデルを長期にわたって観察できるという点で、キャリアとの向き合い方の勉強にもなるお仕事小説です。

読む順番

1.ブックストア・ウォーズ(2007)(文庫版では「書店ガール」に改題)

2.書店ガール2 最強のふたり(2013)

3.書店ガール3 託された一冊(2014)

4.書店ガール4 パンと就活(2015)

5.書店ガール5 ラノベとブンガク(2016)

6.書店ガール6 遅れて来た客(2017)

7.書店ガール7 旅立ち(2018)

 

 

 

 

 

 

「銀盤のトレース」シリーズ

こんな人におすすめ
  • フィギュアスケートが好きな方
  • スポーツに打ち込んでいる方、かつて打ち込んでいた方
  • がんばる気持ちを思い出したい方

内容紹介

名古屋でフィギュアスケートに打ち込む小学6年生の朱里。

レッスン費用が負担になっているため、スケートを辞めさせたい両親から、

「バッジテストで5級に受かるか、県大会で3位以内に入らない場合はクラブを辞める」という条件を出される。しかし朱里は、バッジテストに落ち、県大会でも大きなミスをしてしまう。そんなピンチの朱里に、スケート連盟からある提案が出される。

おすすめポイント

「緻密な取材に基づくリアルなフィギュアスケート小説」ということで、

フィギュアスケート好きな人にとっては、選手たちの努力や心情、お金の問題などがリアルに描かれていて、読み応えがあるのではないでしょうか。

2巻目は、フィギュアスケーター伊藤みどりさんの解説付きです!

 

碧野圭さんは、他にもフィギュアスケートを題材にした小説を書かれています。

碧野さんのフィギュアスケート愛が伝わってきますね!

こちらはシリーズものではないですが、

スケートボーイズ』(2017)、『跳べ、栄光のクワド』(2022)もぜひ。

読む順番

1.銀盤のトレース(2010)

2.銀盤のトレース age15 転機(2011)

3.銀盤のトレース age16 飛翔(2012)

 

 

「菜の花食堂」シリーズ

こんな人におすすめ

内容紹介

菜の花食堂のオーナー、靖子先生が開く料理教室は、いつも大盛況。

派遣社員として働く優希は、料理教室の月謝が払えないため、先生のアシスタントを務めることで、料理を学んでいる。

靖子先生はレシピを教えるだけでなく、生徒たちが持ち込む困りごとや謎を、

話を聞くだけで解決してしまう。そして、傷ついた心や体を癒す方法も。

おすすめポイント

靖子先生の一見のほほんとおおらかに見える口ぶりと、ほんの少しの情報で謎を解決してしまう頭脳明晰っぷりのギャップがかっこいい!

料理教室で作るメニューも魅力のひとつ。

毎回、1つの野菜をテーマにして、主菜・副菜など複数のレシピを教えてくれるのですが、それがとっても体に良さそうだし美味しそうなんです。

巻が進むにつれて、ただのお手伝いだった優希の立場も少しずつ変わっていきます。

優希の成長物語としても楽しめるシリーズです。

読む順番

1.菜の花食堂のささやかな事件簿(2016)

2.菜の花食堂のささやかな事件簿 きゅうりには絶好の日(2017)

3.菜の花食堂のささやかな事件簿 金柑はひそやかに香る(2018)

4.菜の花食堂のささやかな事件簿 裏切りのジャム(2021)

5.菜の花食堂のささやかな事件簿 木曜日のカフェタイム(2022)

6.菜の花食堂のささやかな事件簿 人参は微笑む(2024)

 

 

 

 

 

「凛として弓を引く」シリーズ

こんな人におすすめ
  • 初心を思い出したい方
  • 弓道について知りたい方
  • 新しい世界に踏み出したい方

内容紹介

高校入学目前、矢口楓がふと足を踏み入れた神社の片隅にみつけた弓道場。

おとなたちに交じって弦音(つるね)を響かせる少年の凛々しい姿に魅せられ、そこの弓道会に入門することに。

人見知りの女子高生が弓道の奥深い魅力に目覚め、弓道会の仲間と共に切磋琢磨して成長していく青春小説。

おすすめポイント

引っ込み思案な女の子が、新しい世界に勇気を出して踏み込んでいくストーリーなので、今までと違う環境にドキドキわくわくする初々しい気持ちを思い出させてくれます。

また、あまり弓道に馴染みのない人でも、礼儀作法や心構えなどを丁寧に説明してくれているのでご安心を。

弓道を通して、日本人の『道』の考え方や伝統文化についても学ぶことができる作品です。

巻を追うごとに成長していく楓にも注目!

読む順番

1.凛として弓を引く(2021)

2.凛として弓を引く 青雲篇(2022)

3.凛として弓を引く 初陣篇(2024)

 

 

全作品一覧チェックリスト

全作品制覇を目指している方は、こちらもどうぞ。(ダウンロードしてご利用ください)

 

まとめ

碧野圭さんの作品には、がんばる女子・女性たちがたくさん登場します。

最初は一癖二癖ある登場人物たちが、シリーズを追うごとに成長し、

より魅力的な女性たちになっていく様子には、「私もがんばろう!」という気持ちを思い起こさせてくれます。

ストーリー自体はシンプルで、軽く読める作品が多いので、

ちょっと元気になりたいなと思うときに碧野圭さん、おすすめです!

 

※補足

「書店員と二つの罪」(改題:書棚の番人)はずっしり重め暗めなので、要注意。

でも読み応えと引き込み力がかなりあるので、ハードな作品が読みたい方にはおすすめです!