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年間200冊読む人のブログ

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【大人も助けてくれる】こどもたちの疑問に答える本3選

いよいよ新学期。

進学・進級おめでとうございます!

新しい生活にわくわくしている子もいれば、

ちょっと不安に思ってる子もいるかもしれません。

そんなこどもたちの様子を見て、そわそわしている保護者の方もいらっしゃるのでは。

私もそのひとり。

今回は、新しいステップを踏み出したこどもたちの疑問に答える本をご紹介します!

こんな人におすすめ
  • こどもからの「なんで?」にうまく答えられない方
  • こどもの頃に感じていた疑問にまだ答えを見つけられていない方
  • こどもの視点に立って話せるようになりたい方

いろんな人に聞いてみた「なんで勉強しなきゃいけないの?」(WILLこども知育研究所/編)

内容紹介

「なんで勉強しなきゃいけないの?」

そんな疑問に、さまざまな分野で活躍する10名が答えます。

回答してくれるのは、こちらの方々。

秋山 仁(数学者)/ヒャダイン(音楽プロデューサー)/

池谷 裕二(脳研究者)/根本 美緒(気象予報士)/

伊勢崎 賢治(紛争解決請負人)/荒俣 宏(博物学研究家/作家)/

トラウデン直美(モデル)/平野レミ(料理愛好家)/

大迫 傑(陸上長距離ランナー)/葉一(教育系Youtuber、登録者数179万人)

おすすめポイント

「なんで勉強しなきゃいけないの?」

この疑問、「勉強したくない」とか「勉強を続ける意味がわからない」とか

マイナスな気持ちから出てくる疑問だと思うんですが、

この本の回答者たちが個性豊かでバラエティに富んでいるので、

いろんな子の気持ちに寄り添ってくれそうだなと思います。

「学校の勉強はやらないとダメ」という人もいれば、

「勉強いやならやめちゃえ」という人もいて、面白い。

でも共通しているのは、「勉強は自分の将来のためにすることだ」ということ。

誰かのためではなく、目の前の成績のためでもなく、

大人になったときに自分を助けてくれる知識と経験であること。

そんな一番大事なことを、いろんな立場の人が、いろんな言葉で語りかけてくれています。

こどもが勉強の意味について悩み始めたら、まずこの本を最初に勧めたいです。

読書対象は、小学校高学年くらいからでしょうか。

こんな本もあります

◆いろんな人に聞いてみた「なんでその仕事をえらんだの?」 (WILLこども知育研究所/編)

同じシリーズのお仕事編。

絵本作家のヨシタケシンスケさん、狂言師野村萬斎さん、

パティシエの鎧塚俊彦さん、保育士のてぃ先生など、

こちらも各分野で活躍する10名の方が質問に答えています。

おとなになるってどんなこと? (吉本ばなな)

内容紹介

小説家の吉本ばななさんが、こどもの頃を振り返りながら、

こどもたちの疑問に答えるエッセイ。

・おとなになるってどんなこと?

・勉強しなくちゃダメ?

・死んだらどうなるんだろう?

などの疑問に対して、やさしい言葉で文章を紡ぎます。

おすすめポイント

小学校高学年から読める、やさしい一冊。

1ページの文字数は少なくて、全128ページという短さで、読みやすい本です。

けれど、大切にしたい言葉があふれていて、

大人と呼ばれる年齢になった自分が読んでも、読み応えがありました。

こどもはもちろん、かつてこどもだった大人たちにも読んでほしい一冊です。

みらいってなんだろう(細川貂々)

内容紹介

みらいのこと(ちょっと先のこと)を考えると、心配でどきどきしてしまう。

でもこの”心配”は、誰にでもある心の仕組みだから、悪いことじゃない。
やさしい言葉とイラストで、みらいやちょっと先のことへの心配と

うまく向き合う方法を教えてくれる絵本。

おすすめポイント

ほとんどがひらがなで、漢字にはふりがながついているので、

小学1年生からでも読めると思います。

この本は、特に心配性な子、真面目な子に読んでほしい。

私の息子も、初めてのことに対して考えすぎて不安になる傾向があるのですが、

この本を読んでほしいと思いました。

 

「きっとあしたは たのしい一日になるし

しょうらいのあなたも すてきなところにいるよ」

この温かいメッセージが心をゆるませてくれました。

この一文だけでも読む価値あり!

気になった方は、ぜひ読んでみてください。

こんな本もあります

◆こころってなんだろう (細川貂々)

「みらいってなんだろう」は、実はシリーズ2作目の絵本です。

1作目はこちら、「こころってなんだろう」。

何もわからない赤ちゃんから、コトバを覚えて子どもになり、
「わたし」のこころがどんなふうにうまれ、どんなことで変化するか、
どうきもちをつたえるか、など、こころとの付き合い方を描いた絵本です。

まとめ

こどもの疑問に真っ向から答えるのって難しいですよね。

私も日々痛感しています。

でも、「むずかしいよね~」で終わらせたくない。

こどもと一緒に考えていきたい。

そんな悩める大人たちをも助けてくれる3冊をご紹介しました。

新年度、楽しいことも不安なことも、こどもと一緒に乗り越えていきたいですね!