もうすぐ夏休み!
長いお休みが待ち遠しい方、たくさんいるのではないでしょうか。
普段は「仕事や勉強が忙しくて、本を読む時間がない!」という人にとっては、
長期休暇は読書チャンス!
今回は、じっくりがっつり読める400ページ越えの大長編小説をご紹介します!
- がっつり読書を楽しみたい方
- 爽やかな読後感の小説を読みたい方
- 長期休暇中の予定が特にない方
この夏の星を見る(辻村深月)
ページ数
単行本:488ページ
文庫本:(上)336ページ、(下)272ページ
あらすじ
コロナ禍で部活動が次々と制限される中、
茨城県立砂浦第三高校・天文部の恒例イベントである
「スターキャッチコンテスト」も開催が危ぶまれていた。
天文部の亜紗は、何とかしてこの大会を開催できないか、と考える。
茨城県、東京都、長崎県の3校の生徒たちがオンラインでつながって、
スターキャッチコンテスト開催に向けて動き出す。
おすすめポイント
2020年、色んな当たり前のことが、当たり前じゃなくなった年。
誰しもが見えない圧に押されて、やるせない気持ちになった期間でした。
そんな中、みんなが手探りで「今できること」を探していたような気がします。
本作の登場人物たちも然り。
子どもも大人も、精一杯自分にできることをやろうとする。
目標を実現するために一生懸命な子どもたちの切実さに感動し、
大人たちの「何とかしてあげたい」という気持ちに胸が熱くなるお話です。
水車小屋のネネ (津村記久子)
ページ数
単行本:496ページ
あらすじ
18歳の理佐と8歳の律は、
律に虐待めいたことをする母の恋人と、それを止めない母から離れるべく、
二人暮らしを始める決意をする。
知らない土地で蕎麦屋のバイトを見つけて引っ越し、
水車小屋にいる鳥(ヨウム)の世話もすることに。
1981年、1991年、2001年、2011年、2021年の全5章から成る、姉妹二人の40年間を描く大長編。
おすすめポイント
子どもだけで暮らす理佐と律。
けれど、二人の周りには、彼女たちを暖かく見守る大人たちがいます。
蕎麦屋の夫妻・浪子さんと守さん、
律の小学校の担任・藤沢先生、近くに住む画家・杉子さん・・・。
姉妹の何気ない日々の営みと、その中で生まれる人々の交流を丁寧に描いたお話。
読み終わったときには、あったかい気持ちになる本です。
レビュー記事はこちら
大きな音が聞こえるか (坂木司)
ページ数
単行本:602ページ
文庫本:752ページ
あらすじ
サーフィンが趣味の高校一年生・泳。
退屈な毎日を過ごしていたが、ある日「終わらない波・ポロロッカ」の存在を知る。
ポロロッカに乗るためにアマゾンを目指す!
夢の実現に奮闘する泳の数年間を描いた青春小説。
おすすめポイント
文庫本だと700ページ越え!
これだけのページ数だからこそ、泳の成長や感情の揺れが丁寧に描かれています。
初めてのバイト、親への説得、初めての一人旅。
今まで関わらなかった年齢や国籍の人たちと接すること。
いろんな経験が、泳を成長させる。強くする。
未来への希望を感じることができるお話です。
まとめ
夜空、山、海・・・
夏にぴったりの舞台で繰り広げられる、大ボリュームの小説たち。
読後感も最高に素敵な本ばかりです。
この夏、物語の世界にどっぷりとハマってみませんか♪