もちこの読書案内

年間200冊読む人のブログ

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【エッセイ】『毎日読みます』(ファン・ボルム)~本好きによる、本好きのための本~

本好きが共感する「あるある」ネタが満載!

読書が楽しくなるコツや、本の持つ魅力について読むと、

「読みたい!」という気持ちが刺激されます!

みんなで読書沼にハマっていきましょう~♪

こんな人におすすめ
  • 本が好きな方
  • 読書の幅を広げたい方
  • 読書の楽しみ方を知りたい方

内容紹介

毎日読みたいのに、本が読めない!

ゆっくり本を読む時間もない忙しい人にこそ、読んでほしい。

53個のテーマに沿って、読書方法や楽しみ方を教えてくれるエッセイ集。

おすすめポイント

本好きが気になるテーマがもりだくさん

本好きが気になるテーマが53個もあります!

たとえば、「薄い本を読む」「厚い本を読む」

「かばんに本を入れて持ち歩く」「読みたくなければ読むのをやめる」

「隙間時間に読む」「ゆっくり読む」

「複数の本を並行して読む」「本について友人とおしゃべり」などなど・・・。

 

53個もテーマがあるので、「私も同じ!」と共感できたり、

「これってどういうこと?」と気になる章が見つかると思います。

一章ずつは短いので、気になるテーマから読んでみる、

という楽しみ方もできますよ♪

読書の楽しみ方の幅が広がる

ファン・ボルムさんは読書を楽しむ天才なのでは?と思うくらい、

多様な読み方を試してみたり、工夫しています。

 

自分以外の人が、どんな風に読書をしているのかって、

意外と知らないですよね。

この本では、ファンさんが「こんな読み方もあるよ」とたくさんの例を紹介してくれています。

 

私はこの本を読んで、「そんな楽しみ方もあったのか!」という新たな発見がありました。

たとえば、「12 詩を読む」に書かれていた、こちらの文章。

いつだったか、首を傾げたくなる詩であればあるほど好きだ、と言う人に会ったことがある。そういう詩を正確に理解するのはそもそも不可能に近いので、読者がそれぞれ自由に解釈できるところがいいのだそうだ。詩が自分の中にある感情を揺さぶったら、迷わずその感情に深く潜り込んでみること。詩を読む人にできることはそれ以外にない、と彼女は言った。

ファン・ボルム 『毎日読みます』 集英社, 2025, 62ページ

詩は「なんだか高尚で、理解が難しいもの」というイメージを持っていた私にとって、

この文章は、「詩ってこんな風に読めばいいのか」という気づきを与えてくれました。

 

読書の幅を広げるきっかけをくれる本としても、おすすめです。

「本を読む意味」を見つめ直す

「なんのために本を読むの?」

この問いに、正確に答えるのって、結構むずかしい。

「読解力が高まる」とか、「たくさんの知識を蓄えることができる」とか、

それらしい言葉は思いつくけれど、

果たして自分は読書の効用を活かして、生活できているのか?

と考え出すと、首をひねってしまう。

それに、学術書や教養書ならまだしも、

小説やエッセイばかりを読んでいる自分は、本を読むことで何を得ているのか・・・

その答えのヒントが、この本に書かれています。

 

特に私に響いたのは、こちらの言葉。

わたしは、読書とは自分を守るための物語を集める行為だと思う。

ファン・ボルム 『毎日読みます』 集英社, 2025, 213ページ

この文章が意味することとは・・・

本書に説明されているので、気になった方はぜひ、ご自分の目で確かめてください!

まとめ

ファン・ボルムさんの柔らかで気さくな文章が、とても読みやすいので、

ちょっとした隙間時間に読むのもおすすめです。

寝る前に、一章ずつ読み進めるのも良いかも。

 

「がっつり読書をするのは、ちょっと疲れちゃった」

「本を読むときのわくわくする気持ちを思い出したいな」

そんなときに、軽い気持ちで読める本書。

ぜひ、ゆったりした気分で読んでみてください♪

こちらもおすすめ!

◆ようこそ、ヒュナム洞書店へ(ファン・ボルム)

こちらは同じ著者が書いた小説。

カフェ併設の書店に訪れるお客や従業員たちとの会話を通して、

人生の休憩所で一服した気分になれますよ。

◆ちょっと本屋に行ってくる(藤田雅史)

こちらも、読書のモチベーションを上げるのにぴったりな本。

「お風呂で読書」「海外の書店に行く」「自分専用の読書部屋を作る」など、

本好きの好奇心を刺激するエッセイ集です。

ユーモアのある文体で、さくさく読める気軽さも推しポイントです♪

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