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【読む順番・チェックリスト付き】夏川草介さんのシリーズ作品一覧

夏川草介さんのシリーズ作品10作品を一挙紹介!

シリーズ別の内容紹介・おすすめポイント・読む順番を書いていきます。

一番最後に、全作品の一覧チェックリストもありますので、

ぜひご活用ください!

夏川草介さんについて

1978年生まれ、大阪府出身。現役の医師として勤務する傍ら、

2009年、『神様のカルテ』で小説家としてデビュー。

医療を舞台とした物語が多い。

また読書家でもあり、ペンネームは好きな作家(夏目漱石川端康成芥川龍之介、草は漱石の「草枕」)から取っている。

【シリーズ別】著作一覧

(作品のかっこは、最初の単行本または文庫本の出版年です)

神様のカルテ」シリーズ

こんな人におすすめ
  • 医療小説が好きな方
  • お酒が好きな方
  • ドラマや映画と一緒に楽しみたい方

内容紹介

栗原一止(くりはらいちと)は、信州松本にある本庄病院に勤務する内科医。

本庄病院は、地域医療の一端を担う大きな病院で、24時間365日体制のため、3日寝ないことも日常茶飯事。

過酷な日々を過ごす一止を陰で支えるのは、妻のハル。

二人が住む御嶽荘の住民たちと軽口をたたきあい、たまに真面目な話をし、

本庄病院に勤務する同僚たちと共に奮闘する日々を描く医療小説シリーズ。

おすすめポイント

櫻井翔さん主演で映画化、福士蒼汰さん主演でドラマ化しているので、

そこから興味を持った人も多いのでは。

 

医療現場を舞台にしつつも、文系の私でもとても読みやすい筆致で書かれているので、

理系への苦手意識を持たずにお話を楽しめました!

主人公の一止を始め、登場人物たちがとにかく個性的で、欠点さえも愛おしいくらい魅力的に描かれています。

息抜きの時間にお酒を飲むシーンも多く、実在するお酒をとても美味しそうに飲んでいるので、お酒好きな人にもおすすめ。

登場するお酒をお供に読むのも、本書の楽しみ方の一つかも。

読む順番

1.神様のカルテ(2009)

2.神様のカルテ2(2010)

3.神様のカルテ3(2012)

4.神様のカルテ0(2015)

5.新章 神様のカルテ(2019)

 

 

 

 

「本を守ろうとする猫」シリーズ

こんな人におすすめ
  • ファンタジーが好きな方
  • 本好きな方
  • 本好きな人の考えを知りたい方

内容紹介

1作目『本を守ろうとする猫の話』は、高校生の夏木林太郎が主人公。

古書店を営む祖父と二人暮らしをしていたが、祖父が突然亡くなった。
書店にある本の整理をしていた林太郎は、書棚の奥で人間の言葉を話すトラネコと出会う。
トラネコは、本を守るために林太郎の力を借りたいのだという。
トラネコが導く迷宮の中で、林太郎は4人の人物と対峙する。

 

2作目『君を守ろうとする猫の話』は、中学二年生の幸崎ナナミが主人公。

喘息の持病があるため、ひとりで図書館に足を運ぶ生活を送っている。
その図書館で、ナナミはトラネコと出会う。そしてトラネコに導かれ、こちらも不思議な世界へ…。図書館からなくなっていった本をとり戻すことができるのか?

おすすめポイント

本との向き合い方は人それぞれ。

他の人が本の価値についてどう考えているのか、興味はありませんか?

本シリーズを読んで、自称「本好き」の私は、ますます本が好きになりました。

不思議な迷宮の住人と主人公たちが交わす会話を通して、本との向き合い方を改めて考えさせられるファンタジー

大量消費・大量生産の現代にこそ、じっくり読みたい一冊です。

読む順番

1.本を守ろうとする猫の話(2017)

2.君を守ろうとする猫の話(2024)

 

「臨床の砦」シリーズ

こんな人におすすめ
  • コロナ禍での医療現場の記録を読みたい方
  • コロナ禍で何が起きていたかを振り返りたい方
  • じっくりと考える時間を持ちたい方

内容紹介

感染症指定医療機関でコロナ禍の最前線に立ち続ける
現役医師が自らの経験を克明に綴った記録小説。
長野にある小さな信濃山病院を舞台に、新型コロナと闘った医師や看護師たちの物語。

おすすめポイント

2020年から突如世界を混乱に突き落とした新型コロナ感染症

当時の大混乱の中、医療現場の実情はどうだったのか。

著者の体験をもとに書かれているので、小説とはいえ、胸が苦しくなるシーンも。

「病む人がいるなら我々は断るべきではない。」

過酷な現場で困難に向き合う登場人物たちの熱い想いに、胸が熱くなります。

読む順番

1.臨床の砦(2021)

2.レッドゾーン(2022)

3.命の砦(2024)

 

 

全作品一覧チェックリスト

全作品制覇を目指している方は、こちらもどうぞ。(ダウンロードしてご利用ください)

まとめ

現役医師という肩書きを持つ著者ですが、かなりの読書家でもあり、

著書には美しい文章がたくさん散りばめられています。

単なる医療小説、お仕事小説に収まらない夏川さんの表現力の素晴らしさ、ぜひ堪能してください!