皆さま毎日お仕事おつかれさまです!
皆さまのお仕事のおかげで、私たちは今日も生活できております!
というわけで、「勤労感謝の日」である本日は、
働いている方たちへの感謝の意を示すと共に、
自分にとっての仕事って何だろうと、改めて振り返ってみる良い機会かと思います。
今回は、お仕事との向き合い方を考えるきっかけをくれる小説をご紹介します!
- 仕事で転機を迎えている方
- 転職をすべきかすべきでないか、悩んでいる方
- 自分の仕事にモヤモヤしている方
あすは起業日!(森本萌乃)
あらすじ
コスメ会社に勤めていた加藤スミレは、突然のクビを宣告される。
絶望するスミレだったが、かつて「起業したい」という夢を持っていたことを思い出す。
選書サービスを提供する会社を起業したスミレだったが、投資家の反応はいまいち…
スキルも人脈もお金もない。あるのは本への愛のみ!
そんなスミレは、果たして会社を軌道に乗せることができるのか…!?
おすすめポイント
一方的にリストラされてしまったスミレが、
へこたれずに自分の好きだったことを仕事にできないかと奮闘する姿に勇気をもらえます。
しかも起業という未知の世界へのチャレンジ。
これを読んで起業しよう!と思うかどうかは人それぞれだと思いますが、
今の自分の働き方は、自分の価値観と合っているのかな?と振り返るきっかけを作ってくれます。
男女問わず、働く人を励ましてくれる本です!
◆松岡まどか、起業します (安野貴博)
こちらも女性起業家が主人公。
就職活動で内定をもらった会社から、一方的に内定取り消しを言い渡されてしまったまどか。
落ち込む彼女は、起業詐欺にあってしまい、1年以内に時価総額10億円の会社を作れなければ、1億円の借金を背負うことに。
果たしてまどかは起業に成功することができるのか。
AIを駆使して起業に挑むお仕事小説。
がむしゃらに起業と事業存続に奮闘する主人公の姿に、胸が熱くなります。
鳥と港(佐原ひかり)
あらすじ
上司のご機嫌伺い、やる意味を感じない仕事、頻繁な飲み会・・・
それらの不満が積み重なって、急に会社にいけなくなってしまったみなと。
退職後も就活せずに不安と焦りの中で生活していた。
ある日、散歩中の公園の茂みの中に、古い郵便ポストを見つけた。
ふと中を覗いてみると、中には宛名なしの一通の封筒が。差出人は「あすかさん」。
何気なくその手紙に返事を書くと、あすかさんから返信が来る。
往復書簡を繰り返すうちに、やがて二人で「文通屋さん」をやろうということに。
「会社にいくこと」や「学校にいくこと」が「絶対」ではない。
働き方が多様化している現代にぴったりのお仕事小説。
おすすめポイント
自分の「好き」や「得意」を活かした新しいお仕事に挑戦する姿は、見ている側もワクワクします!
現実と理想とのギャップや想定外の問題に四苦八苦しながらも、
お互いに思いやって、手を取り合って立ち向かっていくみなとと飛鳥に励まされます。
社会の厳しさの中に光る、人の優しさを感じることができる小説です。
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それでも会社は辞めません (和田裕美)
あらすじ
人材派遣会社で働く初芽は、営業部での成績がふるわず上司から叱責される日々。
ついに、会社中の使えない社員が集められたという噂のAI推進部へ異動になった。
パワハラ、セクハラの横行する理不尽に耐えるのは、生産性の低い無能な社員だから?
「逃げたらいい」と「逃げ場なんてない」の狭間で揺れ動く初芽だが――。
輝かない人々に当たる心温まるスポットライトは、これまでと同じ世界を新しい見え方へと変えてくれる。
ビジネスの世界に精通した著者が従来と真逆の価値観で描く、決してかっこよくないヒーローたちの物語。
おすすめポイント
仕事がつまらないなぁ、職場の人と合わないなぁと感じている人は、ぜひ読んでほしい一冊です。
偉そうな態度で見下してくる人は胸糞悪く、腹立たしいけれど、
それに負けずに「辞めない」と宣言する初芽の態度には、スカッとするものがあります。
彼女の姿に勇気をもらい、彼女に感化されて変わっていく周りの人達からも、また元気をもらえます。
もうちょっとだけがんばってみようかなと思えるお話です。
◆ハートレス・ケア (小原瑞樹)
就職活動に失敗して、渋々ながらも有料老人ホームで介護士として働くことになった正人が主人公。
「いつか辞めてやる」と思いながら働く正人だが、職場の先輩や同僚、利用者の人と会話を重ねていくうちに、心境に変化が・・・。
「好きなことを仕事にできたら、どんなに楽しく幸せだろう。」
みんな一度は考えたことがあると思います。
でも現実はそう上手くはいかない、と感じている人も多いのでは。
嫌々ながら働く正人の姿に共感しつつも、
彼がどんなことを考えてどんな進路を決断するのか、ぜひ見届けてほしいと思います。
まとめ
女性が主人公のお話ばかり選んでしまいましたが、
いずれも男女関係なく、仕事に向き合う勇気と元気を与えてくれる本ばかりです。
悩むことは、決して悪いことではない。
むしろ何かを変えるチャンスであり、あるいは「変えない」という覚悟を持つタイミングかもしれません。
主人公たちが悩む姿を読んで、共感したり反発したりしながら、
自分と仕事について考えてみませんか?