(2025/4/18 チェックリスト更新:「珈琲怪談」追加)
恩田陸さんのシリーズ作品7作品をご紹介!
今回は第二弾です!
シリーズ別の内容紹介・おすすめポイント・読む順番を書いていきます。
一番最後に、全作品の一覧チェックリストもありますので、
ぜひご活用ください!
【シリーズ別】著作一覧
(作品のかっこは、最初の単行本または文庫本の出版年です)
「神原恵弥(かんばら めぐみ)」シリーズ
- SFが好きな方
- 女言葉を話すイケメンが気になる方
- かっこいいプロの仕事を見たい方
内容紹介
人間離れした記憶力を持ち、精悍な面差しながら女言葉を繰り出す
魅惑の凄腕ウイルスハンター・神原恵弥が活躍するシリーズ。
◆MAZE(メイズ)
アジアの西の果て、荒野に立つ直方体の白い建物。
一度中に入ると、戻れない人間が数多くいるらしい。
その「人間消失のルール」の謎を解明することはできるのか?
◆クレオパトラの夢
不倫相手を追いかけていった双子の妹の和見を連れ戻すため、北国のH市を訪れた恵弥。
そして、もう一つの重大な目的は、「クレオパトラ」と呼ばれるものの正体を掴むこと。
人々の思惑や駆け引きが交錯するなか、恵弥は何を知ったのか。
◆ブラック・ベルベット
魅惑のウイルスを求め、世界中を飛び回る凄腕ウイルスハンター・神原恵弥。
彼が今回訪れたのは、東西文化の交差点であるT共和国。
この国では、全身に黒い苔の生えた死体が見つかっていた。
彼がたどりついた事実とは…?
おすすめポイント
なんといっても、主人公の神原恵弥がかっこいい!
すばしこくてサラッとしたスマートさ。
他の登場人物たちも、個性があって魅力的。
恩田さんのキャラクター作りと、SFミステリという世界を構築する才能を感じ取れるシリーズ。
刊行順
1.MAZE(メイズ)(2001)
2.クレオパトラの夢(2003)
3.ブラック・ベルベット(2015)
「ピアニスト」シリーズ
- ピアノを弾く・聴くのが好きな方
- コンクールをめぐる群像劇を読みたい方
- スポーツものが好きな方
内容紹介
第14回本屋大賞受賞作。
ピアノコンクールの優勝を目指して、全国から集うピアニストたち。
ピアノの才能に恵まれた天才タイプ、
たゆまぬ努力ができる根性タイプ、
誰とも似ていないセンスを持つアーティストタイプ。
様々なバックグラウンドを持つピアニストたちが繰り広げる
演奏という名の闘いを描いた長編小説。
◆祝祭と予感
『蜜蜂と遠雷』のスピンオフ短編集。
コンクールに関わってきた人々のエピソードが、全6編で語られる。
おすすめポイント
まるでスポーツ小説を読んでいるかのような疾走感、ドキドキ感。
読み終わったときには、すべての出場者が好きになっているくらい、
のめり込んでしまいます。
実在する曲が演奏されるので、曲名で検索して、
実際に曲を聴きながら読むのも一興。
コンクールの曲が収録されたCDも発売されています。
読む順番
1.蜜蜂と遠雷(2016)
2.祝祭と予感(2019)
おまけ.『蜜蜂と遠雷 ピアノ全集』(CD)
「ドミノ」シリーズ
- 「ドタバタコメディ」を読みたい方
- 大ボリュームの小説を読みたい方
- 一気読みできる本を探している方
内容紹介
◆ドミノ
一億の契約書を待つ生保会社のオフィス。
下剤を盛られた子役の麻里花。
推理力を競う大学生。
別れを画策する青年実業家。
昼下がりの東京駅、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが倒れてゆく!
27人と1匹の登場人物が繰り広げるドタバタコメディ!
◆ドミノin上海
門外不出のお宝が闇のルートで上海に輸入された。
虎視眈々と狙う店主だが、なぜか問題の品は、人気急騰中のホテルの厨房に流れ着いていて…。
かつて東京駅で数奇な運命を共にした面々に、一癖も二癖もある人物たち、
さらには動物園脱出を目論むパンダも加わって、再び運命のドミノが倒れ始める。
25人と3匹の登場人物が繰り広げるドタバタコメディ!
おすすめポイント
ものすごいスピード感は、まさにドミノ。
一度読み始めたら、一気読み必須!
20人以上という驚くほど多い登場人物に慄きますが、
ジェットコースターに乗るつもりで、チャレンジしてみてください!
刊行順
1.ドミノ(2001)
2.ドミノin上海(2020)
全作品一覧チェックリスト
全作品制覇を目指している方は、こちらもどうぞ。(ダウンロードしてご利用ください)
まとめ
今回は、がっつり大長編なシリーズたちを紹介しました。
群像劇に定評のある恩田さん。
今回紹介したシリーズ作品も例にもれず、魅力的なキャラクターたちがたくさん登場します。
好きなキャラクターが見つかったら、ぜひ、全制覇めざしてください!