女性の生き様を描くと右に出るものなし!な柚木麻子さん。
今回は特に私がおすすめしたい5作品を紹介します!
一番最後に、全作品の一覧チェックリストもありますので、
ぜひご活用ください!
- 柚木麻子さんについて
- ランチのアッコちゃん(2013)
- BUTTER (2017)
- マジカルグランマ (2019)
- ついでにジェントルメン (2022)
- とりあえずお湯わかせ (2022)
- 全作品一覧チェックリスト
- まとめ
柚木麻子さんについて
1981年生まれ。
ドラマのプロットライター、製菓メーカーや塾講師などの職を経て、
2010年に『終点のあの子』で小説家デビュー。
女性の友情や気持ちをリアルに描く作品が多い。食事の描写が艶やか。
おすすめ作品5選
(作品のかっこは、最初の単行本の出版年です)
元気になれるお仕事小説
ランチのアッコちゃん(2013)
あらすじ
彼氏にフラれて落ち込んでいた派遣社員の澤田三智子は、
畏怖する上司、通称“アッコ女史"こと黒田敦子部長から突然、
一週間のランチ交換を命じられる。
アッコ女史の風変わりなお昼のコースを巡るうち、
自然と活力が湧いている自分に気づく。
アッコ女史と周りの人たちを描く連作短編集。
おすすめポイント
アッコさんが、迷える働く女性の背中を後押ししてくれます!
全三作のシリーズ作品で、一作読むごとに、
アッコさんをより深く知れるという楽しみも♪
続編はこちら
実際に会った事件を元にした社会派小説!
BUTTER (2017)
あらすじ
男たちの財産を奪い、殺害した容疑で逮捕された梶井真奈子(カジマナ)。
若くも美しくもない彼女がなぜ─。
週刊誌記者の町田里佳は親友の伶子の助言をもとに梶井の面会を取り付ける。
フェミニストとマーガリンを嫌悪する梶井は、里佳に〈あること〉を命じる。
その日以来、欲望に忠実な梶井の言動に触れるたび、
里佳の内面も外見も変貌し、伶子や恋人の誠らの運命をも変えてゆく。
おすすめポイント
一人の女性に翻弄される人たち。
男性だけでなく、女性である里佳も、梶井に傾倒していく。
登場人物たちが特別なのではなく、自分もきっと例外ではない。
梶井の何が、彼らを惑わすのか。
じっくり深く追っていくドキュメンタリー風小説で、読み応え抜群です!
「優しいおばあちゃん」になんて、なるもんか!
マジカルグランマ (2019)
あらすじ
正子は75歳の元女優。
CMで再デビューを果たし、順風満帆かと思いきや、
ある出来事で事務所を解雇され、急きょ、お金が必要な状況に。
周りを巻き込み逆境を跳ね返す生き方はマジカルグランマ(理想のおばあちゃん)像をぶち壊す!
圧倒的パワフルエンターテインメント。
おすすめポイント
夫の死後、自分のやりたいことを貪欲に叶えようとする
正子さんの強さに脱帽!
自分がやりたいこと、なりたいものに挑戦することに、
年齢は関係ないんだと、勇気が湧いてきます。
頑張るおじさんたちが愛おしい
ついでにジェントルメン (2022)
あらすじ
編集者にダメ出しをされ続ける新人作家、
女性専用車両に乗り込んでしまったびっくりするほど老けた四十五歳男性、
男たちの意地悪にさらされないために美容整形をしようとする十九歳女性……などなど、
なぜか微妙に社会と歯車の噛み合わない人々のもどかしさを、
しなやかな筆致とユーモアで軽やかに飛び越えていく短編集。
おすすめポイント
女性や若者を見下しているおじさんたちがやりこめられるのは、
読んでいてスカッとします!
だけど、新しい価値観や考え方を取り入れようと変わっていくおじさんたちもいて、
最後には愛らしく思ってしまうほど。
柚木さんが描くおじさんたちの物語。
他の作品とはちょっと違った読み味で、おすすめです!
肩の力が抜けるエッセイ
とりあえずお湯わかせ (2022)
内容紹介
はじめての育児に奮闘し、新しい食べ物に出会い、友人を招いたり、出かけたり―。
そんな日々はコロナによって一転、自粛生活に。
閉じこもる中で徐々に気が付く、世の中の理不尽や分断。
それぞれの立場でNOを言っていくことの大切さ、
声を上げることで確実に変わっていく、世の中の空気。
2018年から2022年の4年間のエッセイ集。
おすすめポイント
タイトルは「何も手につかない時はお湯を沸かせ、
そうすればお茶を飲むなり、野菜を茹でて一品つくるなり、
最低でも部屋を加湿できる」という柚木さんのお母様の口癖から
取ったそうです。
でも、お湯を沸かす気力もないくらい疲れている時は、もう諦める。
そんな感じでいいんだよ、と慰めてくれるエッセイ。
家事育児仕事介護…いろんなことが積み重なって疲弊している人の
凝り固まった肩をほぐしてくれる一冊です。
全作品一覧チェックリスト
全作品制覇を目指している方は、こちらもどうぞ。(ダウンロードしてご利用ください)
まとめ
女性の気持ちをこんなに緻密に書いてくれるなんて…!と感動。
そして、リアルすぎて時々胸が痛くなるくらい、
繊細に描き出す柚木麻子さん。
でも、ハチャメチャな登場人物に笑ってしまったり、
彼女たちの言葉や生き様に勇気をもらったり。
読み終わった後には、少し元気になれる作品ばかりです。
気になった本があれば、ぜひ読んでみてください♪