まだまだ暑い日が続きますが、朝晩、ふと涼しい風とともに、
秋の気配を感じる瞬間が増えてきました。
秋と言えば、読書の秋!
豊かな読書の秋を過ごすために、本との出会いを提供してくれるブックガイドをご紹介します♪
- 何を読んだらいいか分からない方
- 新しい本との出会いを求めている方
- とにかく本が読みたい方
本へのとびら(宮崎駿)
内容紹介
スタジオジブリの映画監督、宮崎駿さんが岩波少年文庫の中から、おすすめの50冊を紹介。
自身の読書体験や児童文学の挿絵の魅力、そして東日本大震災後の世界についてなど、
本と子どもへの想いを語る。
おすすめポイント
第一部は、「宮崎駿監督がおすすめする50冊」という建前ですが、
「僕は読んだことがない」と正直に書かれている本もあったりして、
"はやお節”を感じて思わずくすりとしてしまいます。
『星の王子さま』『クマのプーさん』『ふしぎの国のアリス』など、誰もが聞いたことのあるお話もあれば、
『ネギをうえた人』『チポリーノの冒険』など、知る人ぞ知る、というお話も紹介されています。
既読の本は「宮崎監督はこんな風に感じたのか」と興味を惹かれるし、
読んだことのない本は「自分はどう感じるかな」とわくわくするし、
とにかく全部読んでみたくなる!
第二部で語られる監督の言葉には、胸が熱くなります。
本書の最後に「これからは風が吹く。終わりが始まる時代に入っていく」という厳しい言葉が書かれています。
けれど一冊を通して感じるのは、「自分は生きていていいのだ」と子どもたち、
そしてかつて子どもだった大人たちの背中を支えてくれるメッセージ。
この本で紹介されている本を読んで、今の自分がどう感じるのか、じっくり味わってみたくなる一冊です。
BOOK BAR :お好みの本、あります。(杏、大倉眞一郎)
内容紹介
J-WAVEで2008年から2019年まで放送されていたラジオ番組「BOOK BAR」。
杏さんと大倉眞一郎さん、読書家の二人が、お気に入りの本を紹介し、
本に関する四方山話を展開していく番組。
その番組で紹介された1000冊もの本の中から、選りすぐりの50冊をブックガイドとしてまとめた本書。
小説、ノンフィクション、絵本、マンガなどなど、多岐に渡るジャンルの本たちが、
二人の会話形式で紹介されている。
おすすめポイント
ラジオのように、杏さんと大倉さんの会話形式で紹介されているので、とても読みやすい!
まるで本当にラジオを聞いている感覚で読めます。
そして、紹介されている本の範囲がめちゃくちゃ広い!
軽くラインナップを書いていくと、
現代小説:『カラフル』(森絵都)、『わたしを離さないで』(カズオ・イシグロ)など
時代小説:『幕末新選組』(池波正太郎)、『おさん』(山本周五郎)など
海外小説:『ホテル・ニューハンプシャー』(ジョン・アーヴィング)など
学術書:『世界の言語入門』(黒田龍之介)、『骨が語る日本史』(鈴木尚)など
ノンフィクション:『世界屠畜紀行』(内澤旬子)など
などなどなど!
「こんな本があるのか!」「一体何が書かれているんだろう?」と、知識欲を刺激されまくって、わくわくが止まらない!
巻末には、2008年から2017年までに番組内で紹介された書籍リストが載っており、こちらも壮観!
二人の読書量と知識欲に圧倒されつつも、
「私も読んでみたい!」という本に出会えること間違いなし!
なブックガイドです。
ご本、出しときますね? (BSジャパン、若林正恭他)
内容紹介
2016年にBSジャパンで放送された番組、「ご本、出しときますね?」が書籍化。
オードリー若林さんと、20名の作家たちが”自分のルール”を語りつくす。
作家さんたちのおすすめの本も多数紹介。
おすすめポイント
本書に登場する作家さんがとにかく豪華!
朝井リョウさん、西加奈子さん、村田沙耶香さん、中村文則さん、加藤千恵さん、羽田圭介さんなどなど。
好きな作家さんがいれば、その人がおすすめする本を知ることができるし、
はじめましての作家さんたちのトークを聞いて(読んで)、著書に興味を持つきっかけにもなる一冊です。
若林さんの話題の振り方や流し方が上手いので、会話のテンポが良くて読みやすいです♪
◆ミステリーツアー(青崎有吾、阿津川辰海、伊吹亜門、似鳥鶏、真下みこと)
5人のミステリ作家が、おすすめのミステリー小説を紹介。
1人15冊、合計75冊もの本が紹介されている、ミステリ専門のブックガイド。
◆いつかあなたに出会ってほしい本:面白すぎて積読できない160冊(田村文)
近代小説、現代小説、詩集、ノンフィクションなどの多岐に渡るジャンルで
名作とされる本たちを紹介。
それぞれの本の要点やテーマ、読むべきポイントを教えてくれるので、
一見小難しそうな名作に対して、「ちょっと読んでみようかな」と心理的なハードルを下げてくれるブックガイド。
まとめ
今回紹介した3冊は、
いずれも本に対する熱い想いが詰まっている、けれども気軽に読めるブックガイドです。
ぜひパラパラッと覗いて、気になる本を探してみて下さい♪