坂木司さんのシリーズ作品15作品を一挙紹介!
シリーズ別の内容紹介・おすすめポイント・読む順番を書いていきます。
一番最後に、全作品の一覧チェックリストもありますので、
ぜひご活用ください!
坂木司さんについて
1969年生まれ。2002年、『青空の卵』でデビュー。性別不明の覆面作家。
「日常の謎」や「主人公の成長」、「おいしいもの」の筆写力が魅力。
ひらがな多めのやさしい文章で、人物の感情を細やかに描く作品が多いです。
【シリーズ別】著作一覧
(作品のかっこは、最初の単行本の出版年です)
「ひきこもり探偵」シリーズ
- 安楽椅子探偵ものを読みたい方
- 人付き合いが苦手な方
- 過保護になってしまうほど大好きな友人がいる方
内容紹介
デビュー作『青空の卵』から始まったシリーズ。
主人公は、ひきこもり生活をする鳥井とその友人・坂木。
坂木やその友人たちが持ち込む日常の謎を、鳥井が安楽椅子探偵さながらに解決していきます。
おすすめポイント
なんといっても、鳥井の頭と勘の良さに舌を巻きます!
だけど、推理している時と弱っている時のギャップが激しい鳥井。
なかなか癖の強い主人公です。
そんなひきこもりの鳥井を外に連れ出そうとする坂木と、
少しずつ人間関係を広げていこうとする鳥井、
二人の成長物語でもあります。
読む順番
1.青空の卵(2002)
2.仔羊の巣(2003)
3.動物園の鳥(2004)
「ホリデー」シリーズ
- 父と息子の物語を読みたい方
- 新しい環境での生活をスタートする方
- 「ひきこもり探偵」シリーズを読んだことのある方
内容紹介
「初めまして、お父さん」。
元ヤンでホストの沖田大和の前に現われたのは、実の息子・神保進。
11年ぶりに父を訪れた進の目的は?!
ホストを辞めて運送会社で働くことになった大和は、
初めての仕事や息子との生活に困惑しながらも、親子の交流を深めていきます。
おすすめポイント
大和のキャラクターが良い!
チャラついているように見えて、真っすぐに息子を想う姿に惚れる!!
息子・進も「お母さん」と呼ばれるくらいのしっかり者で、
そんな二人のやりとりがほほえましいです。
読む順番
1.ワーキング・ホリデー(2007)
2.ウィンター・ホリデー(2012)
3.ホリデー・イン(2014)
「先生と僕」シリーズ
- ホームズとワトソンの関係が好きな方
- 人が死ぬのは苦手だけど、ミステリを読みたい方
- 頭のいい子どもの活躍を見たい方
内容紹介
怖がりな大学生・二葉と、ミステリ大好きな中学生・隼人が、身近に起きたちょっとした謎を解決します。
おすすめポイント
人が死なないミステリなので、殺人事件が苦手な人でも安心!
二葉くんの過剰なまでの怖がり方がコミカルで、思わずくすっと笑ってしまいます。
気軽に読める文体だけど、社会問題に関わる謎もあり、考えさせられるシリーズです。
読む順番
1.先生と僕(2007)
2.僕と先生(2014)
「和菓子のアン」シリーズ
- 大学生の方
- 和菓子が好きな方
- 進路や恋愛に悩んでいる方
内容紹介
坂木さんの代表作と言えば、このシリーズ。
デパ地下の和菓子屋さんでアルバイトをする大学生・アンは、
お客さんが持ち込む和菓子に関する謎を、同僚たちと一緒に考えていきます。
おすすめポイント
日常の謎を紐解く面白さもありながら、進路に悩むアンちゃんの成長物語でもあります。
シリーズが進むごとに、ちょっとだけ恋愛要素も出てきて、恋のドキドキも楽しめます。
読む順番
1.和菓子のアン(2010)
2.アンと青春(2016)
3.アンと愛情(2020)
4.アンと幸福(2023)
「ホテルジューシー」シリーズ
- 沖縄に興味がある方
- クセ強なキャラクターが好きな方
- お仕事をがんばりたい方
内容紹介
大家族の長女でしっかり者のヒロちゃんは、那覇のゲストハウスでアルバイトをすることに。
ところがゲストハウスのオーナーは、昼と夜で性格が違うし、
ハウスキーパーの双子のおばあさんたちは適当すぎるし、
とにかく癖が強い同僚たち。
真面目が取り柄のヒロちゃんは戸惑うばかり。
続編の『楽園ジューシー』は、同じ那覇のゲストハウスを舞台に、
別の主人公ザックがアルバイトを始めます。
姉妹編の『シンデレラ・ティース』は、ヒロちゃんの親友・サキが主人公。
大嫌いな歯医者でアルバイトをすることになり、こちらも個性豊かなスタッフたちに囲まれて、仕事を通して成長していくお話です。
おすすめポイント
女の子たちが仕事を通して、人間関係や生き方について考え、学び、成長していくところが見どころ。
二人とも、苦難にぶちあたっても、持ち前の長所を活かして乗り切ろうと奮闘します。
その姿に元気がもらえます。
『ホテル・ジューシー』と『シンデレラ・ティース』、
それぞれでヒロちゃんとサキのやりとりが描かれ、作品間リンクも楽しめます。
時系列的には同じなので、どちらを先に読んでもOK!
読む順番
1.ホテルジューシー(2007)
2.楽園ジューシー(2022)
《姉妹作品》シンデレラ・ティース(2006)
全作品一覧チェックリスト
全作品制覇を目指している方は、こちらもどうぞ。(ダウンロードしてご利用ください)
まとめ
坂木司作品の魅力は、なんといっても前向きな主人公たち。
たとえ性格が内向的でも、一生懸命にやっていこうとする意志がある人たちばかりです。
一緒に物語を読み進めた先に、元気や勇気をもらえます。
坂木さんの作品は、シリーズを超えたリンクも結構あるので、
ぜひどれかひとつでも「面白い」と思えたら、他の作品も読んでみてください。
きっと、懐かしい「あの人」にどこかで出会えますよ♪