ほしおさなえさんのシリーズ作品17作品をご紹介!
ほしおさんのシリーズ作品、多作ですね~。
1つの記事では書ききれないので、3回に分けてご紹介します。
今回は第一弾。
シリーズ別の内容紹介・おすすめポイント・読む順番を書いていきます。
一番最後に、全作品の一覧チェックリストもありますので、
ぜひご活用ください!
ほしおさなえさんについて
1964年生まれ。
児童書出版社、大学植物学研究室勤務を経て、
1995年に萩山 綾音(はぎやま あやね)名義で詩人としてデビュー。
その後、大下 さなえ(おおした さなえ)名義で作品を発表。
2003年、『ヘビイチゴ・サナトリウム』の刊行をきっかけに、
ほしおさなえとして活動を開始する。
【シリーズ別】著作一覧
(作品のかっこは、最初の単行本または文庫本の出版年です)
「ものだま探偵団」シリーズ
- 児童書を読みたい方
- 少女探偵物語を読みたい方
- 心あったまるミステリを読みたい方
内容紹介
小学校5年生の七子が両親と一緒に
引っ越してきたのは、坂木町にある古い一戸建て。
夜中に、部屋でだれかが話している声が聞こえたり、
ふしぎなことが起こったり…。
そんなある日、七子は、クラスメイトの鳥羽が、
公園でひとりでしゃべっているのを見かけた。
そばにはだれもいないのに、男の人の声も聞こえる。
話し相手は、なんとカサ立てのツボ。
この町では、ものに宿った魂=「ものだま」の声が
聞こえるらしい…。
シリーズ全5巻。
おすすめポイント
児童書なので、さくさく読めます。
そして、「少女探偵団」というわくわくする響きに、
子ども心を思い出します。
あの頃思い描いていたように、「ものとお話できたら…」という空想が膨らむシリーズ作品です。
刊行順
1.ものだま探偵団1 ふしぎな声のする町で(2013)
2.ものだま探偵団2 駅のふしぎな伝言板(2014)
3.ものだま探偵団3 ルークとふしぎな歌(2015)
4.ものだま探偵団4 わたしが、もうひとり?(2017)
5.ものだま探偵団5 ふしぎな声が町じゅうで(2021)
ものだま探偵団1と2を収録
ものだま探偵団3と4を収録
「活版印刷三日月堂」シリーズ
- 言葉が好きな方
- 温もりを感じたい方
- 人のつながりを綴る物語が好きな方
内容紹介
川越の街の片隅に佇む活版印刷所・三日月堂。
店主が亡くなり、長らく空き家になっていた三日月堂だが、
店主の孫娘・弓子が営業を再開する。
活字を拾い、依頼に応じて一枚一枚手作業で言葉を印刷する三日月堂には、
色んな悩みを抱えたお客が訪れる。
活字と言葉の温かみによってお客の心が解きほぐされていく。
シリーズ全6巻。
おすすめポイント
小さな印刷所の店主と、お客さんたちのやりとりに心が温まります。
お客さんが、他の人に紹介して、どんどん人の輪が繋がっていく様は、
ドライな現代に生きる私たちをほっとさせてくれます。
このシリーズを読んで、言葉や文字が持つ力を、もう一度確かめてみませんか?
読む順番
「菓子屋横丁月光荘」シリーズ
- 古きよき町が好きな方
- 不思議な力を持つ主人公が気になる方
- 川越に興味がある方
内容紹介
家の声が聞こえる──
幼い頃から不思議な力を持つ大学院生・遠野守人。
縁あって、川越は菓子屋横丁の一角に建つ築七十年の古民家で、
住みこみの管理人をすることになった。
早くに両親を亡くし、人知れず心に抱くものがある守人だったが、
情緒あふれる町の古きよきもの、そこに集う人々の物語にふれ、
自分の過去にむきあっていく。
シリーズ全6巻。
おすすめポイント
ものの声が聞こえる→「ものだま探偵団」
と、前のシリーズ2作に通じる作品。
上のシリーズが好きな方は、より楽しめるかと思います!
ストーリー的には、上のシリーズが未読でも問題ありません。
川越の古きよき町の雰囲気がたっぷり味わえるシリーズです。
刊行順
1.菓子屋横丁月光荘 歌う家(2018)
2.菓子屋横丁月光荘 浮草の灯(2019)
4.菓子屋横丁月光荘 丸窓(2021)
5.菓子屋横丁月光荘 金色姫(2022)
6.菓子屋横丁月光荘 光の糸(2023)
全作品一覧チェックリスト
全作品制覇を目指している方は、こちらもどうぞ。(ダウンロードしてご利用ください)
まとめ
ほしおさんの作品は、すんなりと心に入ってくる、
やさしい文章と温かい物語が魅力。
シリーズ作品ならではの、「またあの人たちに会える!」という楽しみも得られます。
難しいことを考えず、頭も心も休めたいときに、おすすめです。